ラグビーの普及と競技力向上、教育的効果に関する一考察

〜ラグビースクールでの様相をもとに〜

〇早坂一成(名古屋学院大学)岡本昌也(愛知工業大学)寺田泰人(名古屋経済大学短期大学部)
高田正義(愛知学院大学)
キーワード:ラグビースクール コーチング ティーチング ラグビー憲章

【目的】
近年、幼児・児童期でのラグビーへの興味関心が高まっている。また平成33年4月から施行される中学校学習指導要領解説保健体育編にタグラグビーが例示された。しかし現状ではラグビーが学校教育を中心に縦断的な観点から普及、競技力向上に寄与していくには途上の段階と考えられる。そこで幼児・児童期においてプレーヤーやその保護者が競技の構造や教育的な価値をどのように捉え、理解しているかについて、ラグビースクールでの活動をもとに明らかにすることを目的とした。
【方法】
2017年12月17日(日)、NG大学 第1グランドで行われた愛知県内ラグビースクール2チームの交流会において、保護者86名に以下の質問紙調査を行った。
①概要(競技開始年齢、入校同期、競技の継続など)
②プレーヤーと保護者が好む技能(パス、タックルなど)
③ラグビー憲章の認知と重要度の比較

【結果及び考察】
図1.から見られるように競技を継続する世代は圧倒的にプレーヤーの意志に委ねられている結果が得られ、世代が上がるにつれ競技人口が低下する現状に対し、より魅力的なティーチング及びコーチングが期待される。

図2.好む技能(タックル)
 図2.は好きなプレーとして「タックル」プレーヤーで6割を超え、保護者では8割近くが肯定的な技能として捉えている。より安全な技能の習得と発揮が今後の普及につながるであろう。
表1.ラグビー憲章の重要度スコア(5〜1)

品位

3.43

情熱

2.75

結束

2.49

規律

3.09

尊敬

3.27

表1.はラグビー憲章の5つを重要と思われる順に1〜5に比較したスコアである。「結束」が最も重要であり「情熱」が続いた。これらの結果から、他の球技以上にラグビーの持つチームプレーの重要性や①概要「活動への期待」で得られた「性格への影響・協調性」といった教育的な効果を保護者が認識し、期待していることが伺えた。
【今後の展望】
 本結果よりラグビー経験のあるプレーヤー及び保護者は、より本格的な技能の向上や精神の習得を求めていることから、安全で魅力的なコーチング、ティーチングシステムの構築や縦断的に競技力が向上する一貫教育の啓発が必要とされる。

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