大阪府におけるミニラグビー普及に関する課題

大阪府におけるミニラグビー普及に関する課題

○高折和男(大阪教育大学健康科学/富田林ラグビースクール)

キーワード:ミニラグビー、普及

○初めに
大阪府では今から40年前に第1号として大阪ラグビースクールが発足して、普及育成の底辺の役割を開始した。
現在では府下に約30のラグビースクールが活動しており、多くの卒業生が全国高校ラグビー大会から全日本に至るまで各分野で活躍している。しかしながら、少子化の影響、ルールの変遷、グランドの確保などで様々な問題を呈するようになってきた。本演題では、これらの問題提起を行い参加者各位のご意見を伺いたい。

1)部員の確保:現在のミニラグビーのルールでは、5人制(2年生以下)、7人制(3、4年生)、9人制(5、6年生)と3種類の方法でゲームが行なわれている。子供の体力差は大きいため、各学年が単独でチームを持つことが好ましく、公式戦ではそれぞれの学年ごとにゲームが行なわれている。そのために、各スクールでは毎年部員の確保に苦慮している。口コミ、市の広報、ホームページ、ラグビー部OB会のネットワークなど色々な方法で部員の確保に努めているがJリーグ発足以後のサッカー人気などに押されがちである。また一方では中学受験の激化により低学年ではチーム編成ができていたものが、6年生になって維持が困難になってくるケースも見られるようになってきた。

2)ルールの変遷:ミニラグビーのルールは日本協会から全国に発信され、競技規則にも記載されている。しかしながら大阪府で長年行なわれていたルールと異なる点もあり、どちらが子供のスキルに合ったゲームができるかが今後の課題でもある。

3)大阪府では、従来体育の日に大阪府ラグビーカーニバル、文化の日に大阪府スクールフットボール大会を花園ラグビー場で開催してきた。このことが、ラグビーの底辺拡大に大きく貢献してきた。しかしながら、数年前から花園ラグビー場の芝生の養生目的で秋シーズンにはトップリーグ、関西大学Aリーグ以外の使用が厳しく制限されるようになりミニラグビーは実質上切り捨てられた形となった。

○総括
最近は、全国の高校ラグビー部で廃部が相次いだり合同チームが増えたりし、また一方では有料試合の観客が減ったりしてラグビー人気は逆風の状態にある。
子供は幼少期に一度他のスポーツになじむとそのスポーツを続ける傾向が高く、昔のように高校に入ってからラグビーを始めることだけでは十分な部員確保が望めなくなりつつある。そのために小学生時代からラグビーが好きな子供を育てて生きたい。
今後のラグビー人口確保のため、ラグビーの普及をもう一度真剣に考え直さなければならない時期が来ているように思われる。

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